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CカンパニーTOP > コンテンツ > クリエーターズ・インタビュー > 浅香信太郎 一級建築士 第2回
「手紙舎で話したノートのことね。これですよ。これ。」そう言いながら、机の上にノートを置いた浅香さん。
半年くらい前に、調布にある手紙舎というCafeで、浅香さんと会って世間話をしていた時のこと。
何気なく聞いた「使い続けているノート、リピートしているノートとか、ある?」に対して、少し考えてから「あるよ。これだよ」とiPhoneで検索して見せてくれました。
でも、私が見たいのは、新しいノートではなく、浅香さんが使っているノートの中身だったのです。
ぜひ、見たかったんです!!
自宅には何十冊もあるんだけど、今使っているノートを見せようと思って。
早速、中身を見てもいいですか?
このノートの良いところは5mmマスになっているところ。
全体像とディテールを合わせて描ける。
鞄を描くときは、スケールを考えて描くの?
1/10とか気にしないの?
例えば、自分が座ったときの周りの空間のスケール感って大事じゃない。
天井の高さはどれくらいかとか、机の横を通ったときに、狭いか広いかとか。
ラフ・スケッチを描くときも、ちゃんと奥行とか高さとか考えて、図面に等しいスケールでスケッチを描く様にしているんだよ。
子供が自分で靴を履けるように段差があったら良いなとか。
子供って段差がないと靴履けないじゃん。
それにしても、そこまで具体的に想像してスケールも考えながら描くのですね。
いわゆるラフ・スケッチなんだけれど、ラフな段階で具体的なスケール感も考えながら描いているんです。
そうして全体像が見えるようになってから、いったんパソコンに載せてみるの。
5mmマスだと、1/100=1cm=1m、とスケール感をもってかけるので重宝しています。
図面はパソコンですよね?アイデアはアナログ?
今日は、初のプレミアム・フライデーだし、折角だから食事にでも。ということになり、浅香さん行きつけの手打ち蕎麦ほてい屋に。
「有泉さん。植木さん。五十嵐君にしても、保育園でお世話になっている皆さんにしても、やっぱり人だよね」と話す浅香さん。
ひとつひとつ丁寧に信用を築いてきた確かな自信と、人々への感謝の思いが伝わってきます。
保育園の建設は、準備から完成まで約2年はかかるとのこと。
今手掛けている保育園が完成した後の子供たちが走り回る姿や賑やかな声を想像し、陽だまりの中にいるような温かい気持ちを胸に、府中を後にしました。
インタビュー:ワタナベアケミ(Cカンパニー デザイナー)