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CカンパニーTOP > コンテンツ > クリエーターズ・インタビュー > Domei.m.e 遠藤道明第2回
街角にクリスマス・ソングが流れる12月中旬、東京都入谷にある「lux DI CLASSE」に、遠藤道明さんを訪ねました。 「インタビューのリクエストの時、ラフ・スケッチを見せてくださいとあったので、いろいろ探していたら、25年前のスケッチ・ブックが出てきたんだよ」と言いながら、スケッチ・ブックを広げ始めた遠藤さん。
私の言葉足らずのリクエストに応えようと準備してくださった、遠藤さんの誠実な人柄が伝わってきます。 なお、遠藤道明さんは、海外で活躍することも多く、デザイナーとして「Domei.m.e」を名乗っています。 ここからは、デザイナーDomeiさんのスケッチや仕事について、お伺いしたいと思います。 * * * * * * * * * * * * *
「今もスケッチは描いているのですよね?」との私の問いに、 「だいぶ捨ててしまったので、一部なんだけどね」と言いながら、 電話帳ほどの厚みのA4サイズの紙の束を持ってきてくれました。
デザインする時間は、どのように作っているのですか? 社長である遠藤道明さんと、デザイナー&アーティストであるDomeiさんの時間の使い方がとても気になります。
ハワイへ?!ひとりで行かれたんですか?
あっ。私も数は多くはないけれど、うんうん唸るほどデザインを考えていて、でも出てこなくて、 もうできない、無理!と思って、ベッドに横になったら閃いた、という経験があります。
世界が認めた光と影のデザイナーDomei。 Domeiデザインの照明は、オブジェとしてのフォルムはもちろん、明かりを点けた時の影が幻想的で素敵です。
Domeiデザインの光と影を体験したい方は、東京都入谷にある「lux DI CLASSE(ルクス・ディ・クラッセ)」へ出掛けてみてください。光と影が織りなす特別な空間を楽しめます。
この原画の配色からカラーを決めてインテリアをコーディネイトしたら、おしゃれな部屋になりそうですね。 例えば、ダイニングテーブルに、手前の雲の色のテーブルクロスをひいて、その上に、バックの青空の色の テーブルマットを置いて、白いお皿を並べる・・・想像が膨らむな〜。
本当に。原画がある家も夢じゃない。日本の文化力アップになりますね。
お話を伺っていると、あれもステキ、これも欲しいと思ってしまうほど、じっくり考えて生み出された美しい品々。 迷っている私に「今日は特別に」と、照明をひとつ差し出してくださいました。
まるでロウソクのような小さいオレンジ色の明かり。 「夜はね、暗くして、何も余計なことは考えないことだね」と言って微笑むDomeiさん。 「時々眠れなくなることがある」と言った、わたしへのプレゼントだったのです。
別れ際、「今度はこれね」とお酒を飲むしぐさをして見送ってくれました。 ハワイでサーフィンを楽しみ、海を見ながら考えたデザインは、どんな製品になるのでしょうか・・・。 今度も、Domeiこと遠藤道明さん率いるデザイナー集団「DI CLASSE(ディ・クラッセ)」がどんな製品を届けてくれるのか、本当に楽しみです。
街角にクリスマス・ソングが流れる12月中旬、東京都入谷にある「lux DI CLASSE」に、遠藤道明さんを訪ねました。
「インタビューのリクエストの時、ラフ・スケッチを見せてくださいとあったので、いろいろ探していたら、25年前のスケッチ・ブックが出てきたんだよ」と言いながら、スケッチ・ブックを広げ始めた遠藤さん。
私の言葉足らずのリクエストに応えようと準備してくださった、遠藤さんの誠実な人柄が伝わってきます。
なお、遠藤道明さんは、海外で活躍することも多く、デザイナーとして「Domei.m.e」を名乗っています。
ここからは、デザイナーDomeiさんのスケッチや仕事について、お伺いしたいと思います。
* * * * * * * * * * * * *
25年前のスケッチ・ブックですか?!お宝じゃないですか?!
あっ、これは、家具ですかね?
「今もスケッチは描いているのですよね?」との私の問いに、

「だいぶ捨ててしまったので、一部なんだけどね」と言いながら、
電話帳ほどの厚みのA4サイズの紙の束を持ってきてくれました。
スケッチでは、ディティールを描いたり、イメージ・スケッチをして、サイズや角度などバランスを決めたりします。
デザインする時間は、どのように作っているのですか?
社長である遠藤道明さんと、デザイナー&アーティストであるDomeiさんの時間の使い方がとても気になります。
う〜ん。社長さんの仕事だけでも多忙を極めますものね。
考える時間をつくるとなると、やはり、そうなるか・・・。
なので、デザインのインスピレーションを得るために海外へ行って、数日滞在しゆっくり考えることはよくやります。
先日もハワイに行ってきたんですよ。
ハワイへ?!ひとりで行かれたんですか?
テレビを点けないで、時々海を眺めたりしながら、スケッチを描いたりね。
うわっ。ステキ!恰好いいなあ〜。
フランスでデザインすればフランスで売れるものができる。
その地に行って、人々の暮らしを想像しながらデザインすることで、その地の人々が求めているものができると思うんですよ。
レトロ感もあるけど、スタイリッシュで素敵です。
パリやロンドンのコンラン・ショップでも人気だと聞いていますが、この照明をデザインした時は、どんな感じでしたか?
製品名のArlesはアルル地方のアルルだったのですね。
「フランスでデザインした作品がフランスで売れる」
Domeiさんの言葉通りですね。
「あっ、こういうの作ったらおもしろいな」と思った時に描かないとダメだよね。
なんでだろう?なんで、夢の中に出るんだろうと思うけど・・・
あっ。私も数は多くはないけれど、うんうん唸るほどデザインを考えていて、でも出てこなくて、
もうできない、無理!と思って、ベッドに横になったら閃いた、という経験があります。
朝から晩まで、ずっと頭の片隅で考えている。確かにそうかも知れません。
子供の頃、親せきがいる田舎に行って、夜寝る時、耳鳴りがしたんです。
田舎の夜って静かなの。音はしないんだよね。
音はしないのに、耳鳴りですか。
そのくらい、僕にとって、自然は、思いっきり違う環境だった。
だから、鮮明に記憶に残り、自然に対する憧れのようなものを感じていたんだと思います。
「木漏れ日の景色を照明にしたい」
そう考えて、アトリエで試作を作りました。
生の葉で作ってみたり、素材を変えてみたり、葉の形・色・大きさ、いろいろやっていくうちに、アトリエはお化け屋敷みたいになってしまった(笑)
お化け屋敷(笑)
「木漏れ日の景色を照明にする」というアイデアがひらめいてから、どのくらいの期間で「この形にしよう」と思えるものができたのでしょうか?
試作で1年ですか?!
できあがったものを見ると簡単に見えるかもしれないけれど、12番の葉っぱを15番につけて、といった具合で、とても複雑な製品なんです。だから、製品化までは2年掛かっています。
この葉っぱ、触ってもいいですか?
それはそうですよね。生花では枯れてしまう・・・。
あるバイヤーが来て「イミテーションは、私は好きじゃないのよ」と渋い顔をしたのです。
MAISON&OBJET。フランスで開催される欧州最大級のインテリア・デザイン見本市ですね。
確かに、アイデアのヒラメキは木漏れ日。影をデザインする・・・
それを聞いたバイヤーは、口を大きく開けてね。
「なるほど、それは理にかなっているかも知れないね。形をデザインする人はたくさんいるけれど、影をデザインする人はいない」と感激してくれたんです。
どこの国の人でしたか?
フランス人は好き嫌いがはっきりしている。好きになると、とことん気に入ってくれるんだよね。
浮世絵、日本の侘び寂びを見出したのもフランス人だし、フランス人は新しいものを受け入れるセンスを持っているよね。
世界が認めた光と影のデザイナーDomei。
Domeiデザインの照明は、オブジェとしてのフォルムはもちろん、明かりを点けた時の影が幻想的で素敵です。
Domeiデザインの光と影を体験したい方は、東京都入谷にある「lux DI CLASSE(ルクス・ディ・クラッセ)」へ出掛けてみてください。光と影が織りなす特別な空間を楽しめます。
Domeiさんが描いているのですね。
はい。原画が飾ってある家はお金持ちです(笑)
確かに、確かに。
このアートのテーマはCloud、雲です。
原画なのですね。きれいです・・・。これは、青空にかかる雲ですね。
雲は天候や景色によって色が変わる。芝の上に浮かぶ雲ならグリーンを帯びている。
自然から抽出した空と雲をテーマに数種類、描いています。
好きな色を選んでもらえたらと思ってね。
この原画の配色からカラーを決めてインテリアをコーディネイトしたら、おしゃれな部屋になりそうですね。
例えば、ダイニングテーブルに、手前の雲の色のテーブルクロスをひいて、その上に、バックの青空の色の
テーブルマットを置いて、白いお皿を並べる・・・想像が膨らむな〜。
本当に。原画がある家も夢じゃない。日本の文化力アップになりますね。
お話を伺っていると、あれもステキ、これも欲しいと思ってしまうほど、じっくり考えて生み出された美しい品々。
迷っている私に「今日は特別に」と、照明をひとつ差し出してくださいました。
まるでロウソクのような小さいオレンジ色の明かり。
「夜はね、暗くして、何も余計なことは考えないことだね」と言って微笑むDomeiさん。
「時々眠れなくなることがある」と言った、わたしへのプレゼントだったのです。
別れ際、「今度はこれね」とお酒を飲むしぐさをして見送ってくれました。
ハワイでサーフィンを楽しみ、海を見ながら考えたデザインは、どんな製品になるのでしょうか・・・。
今度も、Domeiこと遠藤道明さん率いるデザイナー集団「DI CLASSE(ディ・クラッセ)」がどんな製品を届けてくれるのか、本当に楽しみです。
インタビュー:ワタナベアケミ(Cカンパニーデザイナー)